資格は必要?歯科衛生士がデンタルエステを開業する方法

歯や口元の見た目をきれいに保つデンタルエステに対する注目度がアップしている今。
歯科衛生士の資格を持つ方のなかには、自分の知識や経験をいかしてデンタルエステを開業できないかと考えている方も増えているようです。
そこで今回は歯科衛生士がデンタルエステで行える施術や開業するための方法などをご紹介します。
注目のデンタルエステが増えている理由とは?

歯科衛生士によるデンタルエステについて説明する前にデンタルエステに対するニーズや開業のメリットをつかむため、なぜ今デンタルエステが増えているのかについて考えてみましょう。
口元ケアの需要が増加している

近年、歯のホワイトニングなどの審美を目的とした歯科受診を望む方が増えています。
この背景には以前よりもホワイトニングなどの審美治療の情報が増え、審美歯科が身近になってきていることがあります。
またマスクを常用する生活環境により、唇や口元の荒れが気になるという方も増えているようです。
そのため口周りのスキンケアを目的としたデンタルエステへの関心も高まっています。
同業者との差別化ができる

歯科医院経営者にとってはデンタルエステを導入することによって、同業者との差別化をはかり新たな集客へとつなげられるというメリットがあります。
またデンタルエステを目的とした来院から、審美治療やエステの施術の合間に歯の状況を把握することで虫歯などの発見も可能です。
このことでデンタルエステで来院した方を本来の治療を受ける患者として取り込むこともできます。
保険診療以外の収益が期待できる

デンタルエステを取り入れることで保険診療以外の施術による収入のアップにつながるというのも、歯科医院経営者にとっては大きなメリットです。
虫歯などの治療だけでは患者数や収入に限度がありますが、デンタルエステによる新たな施術を行うことで患者数を増やし、収益をアップさせることが期待できます。
デンタルエステで歯科衛生士ができることとは?

デンタルエステへのニーズやデンタルエステ開業によるメリットをご紹介しました。
ここからは実際にデンタルエステで歯科衛生士がどのようなことを行えるのかについてご紹介します。
ホワイトニングなどの審美治療

デンタルエステで歯科衛生士が行える施術の1つにホワイトニングがあります。
ホワイトニングは市販の商品を利用すれば患者自身が家で行うことも可能です。
しかし歯科医や歯科衛生士がデンタルエステで行うホワイトニングには、専用の機器や高濃度の液剤を使用することで短期間で効果を実感しやすい施術を受けられると注目されています。
このようなメリットも説明しながら施術やメニューをすすめることも、デンタルエステで歯科衛生士に求められることです。
舌のケアや歯磨きの指導

デンタルエステでは歯や口元をきれいに見せるだけでなく、日ごろから取り入れることで口腔内の健康を維持することができる歯科衛生士による舌のケアや歯磨き指導にもニーズがあります。
歯科衛生士の知識や経験をいかした舌のケアや歯磨き指導は、虫歯などの治療の合間にも行われますが、なかなか時間をとれないというのも現実です。
しかしデンタルエステでの施術ならしっかりと時間をとり、患者の歯並びや生活習慣などにマッチした指導を行うことができます。
口周りのマッサージ

口周りの血行を改善し見た目の美しさがアップする効果が期待できるマッサージも歯科衛生士ができることの1つです。
とくに口腔内に手を入れて歯茎や粘膜を刺激するガムマッサージは知識のない人にはできない施術のため、デンタルエステで歯科衛生士に求められる施術。
マッサージで血行を良くすることで歯周病の悪化防止の効果が期待できます。
またマッサージによって唾液の分泌を促進させることで、口臭や虫歯・歯周病の予防効果がアップするというのもメリットです。
歯科衛生士がデンタルエステを開業する方法

歯科衛生士がデンタルエステでできることをご紹介しましたが、ご紹介したなかで審美治療や歯石除去などについては歯科衛生士だけで行うことはできません。
なぜならば法律で診療機器の操作と医薬品の授与は歯科医師の指示に従って行わなければいけないということが決められているからです。
そのため歯科医師の免許を持たない歯科衛生士だけでデンタルエステを開業することには、施術内容の設定などで制限がでてきます。
しかし方法を考えればデンタルエステを開業することは可能です。
歯科医師を雇う方法

歯科衛生士がデンタルエステを開業する場合に有効な手段として、歯科医師の資格がある人を雇う方法があります。
デンタルエステ内に歯科医師がいることで専用の機器などを使用するホワイトニングなどの審美治療を制限なく行うことができるというメリットがあります。
口周りのエステに特化する方法

歯科衛生士だけでデンタルエステを開業する場合に取れる方法の1つとして、口周りのエステに特化したデンタルエステにするという方法があります。
口周りのマッサージやサロン用の機器を使ったフェイシャルエステに特化することで、歯科衛生士だけでもデンタルエステの開業が可能です。
とくにフェイシャルマッサージでは唾液腺マッサージの知識がある歯科衛生士ならではの視点で、美しさだけでなく口腔内の健康維持にもつながる施術や説明ができるというメリットがあります。
歯磨きサロンとして開業する方法

デンタルエステを口元の健康を維持し歯や口周りの美しさを保ための施設として考え、歯磨き指導に特化したサロンとして開業するという方法もあります。
医師の指示が必要な歯石などの除去やフッ素などの薬剤の使用はできませんが、十分な時間をとって歯並びなど個人の状況に合わせた歯磨きの指導を行うサロンは、気負うことなく足を運びやすいというメリットもあり集客が期待できます。
歯科衛生士がデンタルエステを開業するのに資格は必要?

デンタルエステを開業する場合、審美治療などを行うのには歯科医師の資格や資格者からの指示が必要です。
しかし指示が必要ないマッサージや歯磨き指導には歯科衛生士以外の資格は必要ありません。
またフェイシャルマッサージやサロン仕様の機器を用いた施術にも特別な資格は必要ないので、歯科衛生士としての資格のみで開業することが可能です。
歯科衛生士のデンタルエステ開業に必要なものとは?

ここからは実際に歯科衛生士がデンタルエステを開業する場合に必要なものを、ご紹介した3つの方法にあてはめて考えてきましょう。
費用

デンタルエステを開業する際に必ず必要となるのが物件費や設備費、広告費などの費用。
歯科医師を雇用してデンタルエステを開業する場合には、通常の開業費用や運営費のほかに歯科医師に支払う必要がでてきます。
行える施術が多く高い収入も望める方法ですが、歯科医師に相応の報酬という費用がかかるということも考えておきましょう。
口周りのエステに特化したデンタルエステではマッサージなどに使うオイルや美容液、機器に関する費用が必要となります。
歯磨きサロンの場合は指導に用いるグッズなどが必要ですが、単価の低いものが多いので3つの方法の中では費用が低く抑えらるというのがメリットです。
設備

同じデンタルエステでもどの方法を使って開業するかによって必要な設備が変わります。
歯科医師を雇用して開業する場合には、施術の幅を広げられるようにホワイトニングやクリーニングに必要な機器や施術用のチェアなどが設備として必要となります。
口周りのエステに特化した方法での開業では、手わざによるマッサージだけではメニューが限られるため、サロン用の機器を設備として導入するのがおすすめです。
ただし機器によって使用するための知識や価格が大きく変わるのでしっかりと確認するようにしましょう。
歯磨きサロンの場合には歯磨きの方法を確認しやすい大きな鏡や指導しやすいチェアの導入が必要となります。
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