自宅サロンを開業!必要な準備や集客につながるコツをご紹介

自分らしさや理想をつめこんだエステサロンを開業しようという方の中には、自宅サロンを検討しているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回はそんな自宅サロンのメリットから開業準備の流れ、売り上げを伸ばすコツなどをご紹介します。

自宅サロンのメリットとは?

自分でエステサロンを開業する場合には、自宅を使った方法と店舗を借りて行う方法の2つがあります。

それぞれにメリットがあるのですが、ここからは自宅を利用してエステサロンを開業するメリットをご紹介します。

メリット1.開業資金を節約できる

自宅サロン開業のメリットとして一番にあげられるのが、開業までの費用を節約できるという点で、とくにランニングコストとなる店舗の賃貸料がかからないというは大きなメリットです。

店舗を借りる場合、賃料のほかに貸主に支払う保証金が必要となり、その保証金の相場は賃料の3か月~10か月分といわれています。

保証金は解約時に債務がなければ戻ってきますが、契約時までに用意しておかなくてはいけません。

また開業前の準備期間から開業当初の収入が安定しない時期の賃料も貯蓄しておく必要もあります。

自宅サロンの場合にはこのような賃料や保証金が必要ないので、開業資金を抑えることができるのです。

メリット2.家事や副業との両立が可能

自宅サロンの開業には家事や育児との両立がしやすいというメリットもあります。

サロンの予約が入っていない時間を家事に使えるだけでなく、営業時間や休業日を育児の都合に合わせて設定することも可能です。

通勤時間が不要になり家での時間を有効利用できるので、在宅でできる副業をしながら自宅でエステサロンの予約をとるということも考えられます。

メリット3.人脈を活かせる

店舗を借りてエステサロンを開業する場合にはネットやチラシなどを使い、開業の数か月前から店舗の内容やオープン日などの告知が必要となります。

自宅サロンの開業でもオープン前に告知や広告が必要となりますが、これまで培った近所づきあいや友人関係などの人脈を活用して、口頭や手作りチラシでのお知らせが可能です。

自宅サロン開業に必要な準備

エステサロンの開業には1年~1年半ほどの準備期間が必要といわれています。

ここからは自宅サロン開業までの期間のうちに行っておきたい準備についてお話しします。

1.コンセプト設定

どのようなエステサロンを目指すのかというコンセプト作りは、内装や看板の発注、メニュー作り、広告のデザインなどに影響を与えます。

またコンセプトによってはどのようなメニューをメインにするのかといった違いも生まれます。

メニュー作成は次にお話しする資金調達で必要な事業計画書の作成にもかかわってくる大切な部分です。

2.資金の調達

エステサロンを開業しようというときに自費だけで開業できるのが理想的ですが、多くの場合、融資を必要とします。

この融資を受けるときに必要なのが収支を見積り、開業後の利益を計算する事業計画書です。

事業計画書をもとに融資内容が決定するのですが、内容が現実的でない場合には融資が受けられないこともあります。

また個人が新規開業する場合、銀行などでは融資が受けづらいというのが現状です。

しかし事業計画書をもとに創業計画書を作成し日本政策金融公庫に申請すれば、新規開業でも融資が受けやすく、無担保や無保証での融資が受けられる新創業融資制度の適用も考えられます。

ほかにも事業計画書をもとにスタッフの人数や求めるスタッフ像を絞り込むことで、厚生労働省や自治体で行っている助成金が適用されるかも検討することが可能です。

3.内装工事

費用の節約を考えると自宅サロンの開業前にどこまで内装工事を行う必要があるのかと悩む方も多いようです。

しかし内装工事の内容によっては、せっかく工事をしても自宅感や生活感が出てしまうという場合もあります。

はじめに考えたコンセプトにしっかりとあった内装工事を依頼するようにしましょう。

また開業後にお客様も利用することになる玄関や廊下、トイレといった部分は、施術を行うスペースよりもないがしろにされがちです。

細かな部分ではありますが、内装工事やインテリアで生活感をなくすと自宅サロンのクオリティがアップします。

4.広告・告知

今までの人脈を活用できるのが自宅サロンのメリットではありますが、経営を安定させるためには、広告を使って知り合い以外の顧客も確保することが必要です。

老若男女を問わずウェブサイトを利用して情報を得る現代では、Web広告を上手に活用することが重要となります。

ひと言でWeb広告といってもさまざまな手法があり、料金プランも多種多様です。

そのため費用に合った方法やターゲットに合った手法などを選ぶことができます

またWeb広告はデジタルマーケティングで効果を確認しやすい広告媒体でもあります。

定期的にマーケティングを行い、広告をより効果の高いものにブラッシュアップさせるようにしましょう。

ターゲットに合った年齢層や性別を選んでWeb広告を出したいのなら、リスティング広告がおすすめです。

リスティング広告はGoogleなどの検索エンジンで使用した検索ワードに反応する形で広告を表示させられます。

ターゲットの年齢や性別を設定することができるので、サロンのターゲット層に情報を届けることができます。

また検索したユーザーが広告をクリックするごとに料金が発生するクリック課金が基本になっているというのもメリットです。

動画形式の広告を利用したいなら、YouTubeなどの動画配信サイトやゲームアプリ内で再生される動画広告を利用してみましょう。

動画形式の広告を作成するのは時間や費用が掛かることが多いですが、短時間で多くの情報をターゲットに届けることができます。

動画広告は印象が強く記憶に残りやすいというのもメリットです。

自宅サロンのホームページを作成したいという方なら、一度ウェブサイトを訪れたユーザーにターゲットを絞って広告を表示するリマーケティング広告を組み合わせる方法が効果的です。

この方法ではホームページもターゲットにとって魅力的に映るものに仕上げることが大きなポイントです。

ホームページなら自作でもいいだろうと考える方もいますが、きれいに撮影された自宅サロン内の画像やこだわりのコースやメニューを見やすくレイアウトしたクオリティの高いホームページを望むなら、業者に依頼して作成しましょう。

ほかにもリピーターを増やしたい場合には、初めての来店時にSNSのフォロワーに登録してもらい、定期的にお知らせなどを配信する方法がおすすめです。

イベントを告知したり、フォロワー特典として割引きを行ったりとさまざまなアプローチ方法が考えられます。

フォロワー登録の際に次回から使える優待券などを配るとリピート率がアップします。

集客&収入アップにつながるポイント

自宅サロンの開業後に順調な経営を維持するためには、開業前からしっかりと集客と収入のアップにつながる方法を考え、実践することが大切です。

ここからはより集客と収入をアップさせる方法3つをご紹介します。

ポイント1.顧客に合ったメニュー作り

集客アップの方法としておすすめなのが、最初に考えたコンセプトからメインターゲットとなる人物像を明確化し、その人に合ったメニュー作りを行うことです。

40代以上で子育てが一息ついた女性がターゲットであれば、アンチエイジングやシミケアをメインとしたコースを中心としたメニュー作り、仕事や育児などに忙しい30代女性がターゲットなら短時間で効果を実感できるようなメニューなど、顧客の人物像に合わせたメニュー展開を考えてみましょう。

ポイント2.リピート客の確保

リピート客を確保することは安定した経営を行うのにとても大切なポイントです。

とくに広告・告知のところでもお話ししたように、お店のSNSのフォロワー登録をしてもらい定期的にお知らせを入れる方法はリピート客につながりやすい手段です。

また施術中や待ち時間に目に入る店内広告にほかの広告には載せていない、詳細な情報をプラスすることで「次回はこの施術を受けたい」とリピートにつながりやすくなります。

ポイント3.客単価のアップ

収入をあげるためには客単価をアップさせることも必要です。

単一施術のメニューだけでなく、いくつかの施術方法を組み合わせたコースメニューを設定すると効果的に客単価をあげられます。

ほかにもサロンで使用している美容液などの物販を行うことで、施術メニュー以外の客単価をアップさせてみましょう。