違いは何?エレクトロポレーションとイオン導入の差とは

エイジングケアなどに効果的だと美容業界で話題のエレクトロポレーションとイオン導入。どちらもフェイシャルエステでは人気の施術です。でもどのような仕組みなのかや、期待できる効果の違うなどが分かりづらいという方も多いのではないでしょうか。今回はそんなエレクトロポレーションとイオン導入の違いと、さまざまな施術が可能になる複合型美容機器についてお話しします。

エレクトロポレーションとは?

エレクトロポレーションは悪性腫瘍の治療などの医療研究から生まれた電気穿孔法ともいわれる技術。電気パルスを使用した技術で最近では美容やスポーツの分野でも活用されています。

エレクトロポレーションの仕組み

エレクトロポレーションは電気パルスを使い、細胞と細胞の間を広げることで有効成分を肌の深層部に届けることができるという技術。電気穿孔法という呼び方を聞くと、針などを使って有効成分を肌の奥深くに浸透させるものなのではと思いがちですが、電気パルスを使用するため痛みがないという点も特徴です。

エレクトロポレーションの料金

エレクトロポレーションを使った美容術は、エステサロンだけでなく美容皮膚科でも受けることができます。料金は施設や使用する美容成分、コースなどによってまちまちですが、10,000~20,000円が相場です。

エレクトロポレーションの効果とメリット

エレクトロポレーションを使用したフェイシャルなどの美容術では、肌の深層部といわれる基底層や真皮層に直接有効成分を浸透させることができ、ほかの美容方法よりも高い効果が期待できます。しかも分子の大きさなどに関係なく美容成分を肌の奥まで浸透させることが可能です。そのため毛穴が気になる方ならビタミンCやヒアルロン酸、しわやたるみが気になる方ならコエンザイムQ10やレチノールなど、個人の悩みに応じた美容液を使用できるというメリットがあります。

これまでであればこのような美容成分を肌の深層部分まで届けるために、注射器を使った方法が一般的でした。しかしこの方法では痛みがあるだけでなく、肌に傷がつくというデメリットも。エレクトロポレーションを使った美容術では、肌を傷つけることなく美容成分を肌の奥まで届けることができるので、施術するのに特別な資格などが必要ないというのもメリットです。またダウンタイムが不要というのも、施術を受ける側にも行う側にもうれしい特徴。

イオン導入とは?

エレクトロポレーションが美容業界に登場する前から、肌の奥に有効成分を浸透させるのに効果的だと人気だったのがイオン導入です。こちらもビタミンCなどの美容に有効的だといわれる成分を針などを使わずに肌に浸透させるという点では、エレクトロポレーションと同じ特徴を持っています。

イオン導入の仕組み

イオン導入は肌に弱い電流を流すことで、美容成分を肌の奥まで導入するという技術。マイナスの弱い電流を肌に流し、イオン化させた美容成分を肌に浸透させるという仕組みです。このイオン導入ができる機器にはいくつかの種類があり、同じイオン導入といっても効果や注意点が異なります

イオン導入の料金

イオン導入もエステサロンだけでなく美容皮膚科などでの施術が受けられます。料金は導入する美容液や施術する部位によっても変わり、15,000円くらいから50,000円以上のものなど幅があります

イオン導入の効果とメリット

イオン導入ではアンチエイジング効果が期待できるビタミンC誘導体やプラセンタなどの美容成分の導入が可能。イオン導入を行うことで、肌に塗るだけでは効果が低い美容成分を効率的に肌の奥まで届けることができます。しかしイオン導入で肌に浸透させられる美容成分は、イオン化できるものに限られています。そのためエレクトロポレーションに比べて、使用できる美容成分が少ないというデメリットもあります。

また使用する機器によっては肌への刺激ややけどのおそれがあるものもあるので、施術の前にしっかりと機器などについて説明を受けておくことが必要です。

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