SARABiOの由縁

SARABiO温泉微生物研究所の正式な住所は
『大分県別府市大字鶴見字実ノ屋敷』です。
住所に「屋敷」という文字が入っているのは気になりますね。
この地はかつて別府の明礬地域を治めていた
森藩が所有する一大温泉保養地
「照湯(てるゆ)」の敷地内でした。
住所にある「屋敷」は、江戸時代のお殿様
の屋敷にちなんだものです。
偶然にも森藩主のお殿様のお屋敷だった場所に、
本社屋と研究所が建設。
当時の様子は、社屋周辺にある古木や
巨石などから面影が見られます。

照湯とは

保養地だった「照湯」は、1842年に
森藩の藩主だった久留島 通嘉(くるしま みちひろ)
が造営させたものです。
現代でいう温泉保養ランドで記録では、
砂湯や蒸し湯、庭園や茶屋、遊郭など
を併せ持った大規模な施設です。
久留島氏は無類の温泉好きだったと伝えられています。
温泉が持つ効果を身をもって体験していたほどです。
「照湯」は旅人たちの宿場として利用されていました。
ほかにも家臣や明礬の採掘場で傷を負った人たちを
癒やす場だったと想像できます。
現代にたとえると、森藩の福利厚生施設としての
機能も併せ持っていたのかもしれません。
この照湯の情報は『鶴見七湯廼記(つるみしちとうのき)』
から知ることができます。
大変貴重な資料で、現在は大分県立歴史博物館に所蔵。
『鶴見七湯廼記』は、久留島氏が照湯の完成記念に作らせた書物です。
ここには当時の照湯の様子や、
別府明礬に伝わる「湯の花」などの
温泉文化も書かれているので興味深いです。

不思議なご縁

久留島氏について、弊社とおもしろいつながりがあります。
久留島氏は、かつて瀬戸内海を守った村上水軍の一族
「来島村上」を祖先に持っています。
来島村上は伊予国(愛媛県今治市)の大名でした。
そして、弊社の創業者である濱田茂もまた
愛媛県今治市を故郷としています。
照湯を立てた久留島氏と創業者の濱田が
故郷でつながっているのも縁を感じます。
照湯で栄えた地で弊社は事業を起こしました。
温泉の力で多くの人々を癒やそうという考えは
久留島氏も創業者も同じです。
歴史的因果はこの土地だけでなく遠く愛媛県まで
及んでいるのは、ご先祖様が導いているといっても
過言ではないのかもしれません。