「うちの鶏、最近ちょっと元気がないかも?」
そんなふうに感じたとき、まず見直してほしいのが飼料の中身です。
採卵鶏は非常に繊細な生き物です。 わずかな環境変化、ストレス、そして飼料の質が産卵率や健康状態にダイレクトに影響します。
特に注目すべきは、飼料の中でも見落とされがちな添加物。
近年、従来の抗生物質や成長促進剤に代わる自然由来の機能性素材が世界的に注目されています。
本記事では、採卵鶏のパフォーマンスを最大化するために、いま見直したい飼料と添加物のポイント、そして天然由来の飼料原料「温泉藻類RG92エキス」について、事例を交えてご紹介します。
鶏の腸は「第2の脳」。飼料の質が腸内環境を決める
採卵鶏のパフォーマンスを左右する最重要器官、それは「腸」です。
腸内には全免疫細胞の約70%が集まっており、外部からの病原菌やストレスに最前線で対応しています。 腸が健康でなければ、いかに栄養価の高い飼料を与えても、それを十分に吸収することができません。
● 粗悪な飼料が引き起こす悪循環
- 未発酵原料や消化不良タンパクによる腸内腐敗
- pHバランスの乱れによる有害菌の増殖
- 便が緩くなり鶏舎環境の悪化 → 飲水量や摂餌量の低下
- 産卵率の低下と飼料効率の悪化
このような負のスパイラルを断ち切るためには、「腸をいたわる飼料設計」がカギになります。
抗生物質からの脱却。世界が求める“安全な添加物”
かつて、飼料添加物といえば「抗生物質」や「成長促進剤」が主流でした。
しかし、抗生物質の長期使用は耐性菌の出現や食品安全性の懸念から、欧州をはじめ多くの国で使用が制限・禁止されつつあります。
日本でも「抗生物質フリー」「アニマルウェルフェア」の流れが徐々に浸透してきており、添加物には次のような安全性・機能性の両立が求められています。
機能性添加物の選定ポイント
- 消化吸収を助ける酵素やプロバイオティクス
- 抗酸化作用や抗炎症効果のある植物抽出成分
- 腸内フローラを整えるプレバイオティクス
- ストレス耐性を高める自然由来成分
こうした中、科学的な裏付けと実績を持つ「温泉藻類RG92エキス」が注目を集めています。
温泉藻類RG92とは?自然のチカラで腸から健康を支える新素材
「RG92」は、90℃を超える別府温泉の極限環境に生息する温泉藻類から抽出された天然エキスです。
ヒトの皮膚・毛髪分野で活用されてきましたが、更なる研究を続けていった結果、現在では畜産・水産分野にも用途が拡大しています。
RG92の主な機能
- 腸内環境改善:腸内フローラのバランスを整え、善玉菌の定着をサポート
- ミトコンドリア活性化:エネルギー代謝を促進し、細胞機能を底上げ
- 抗ストレス作用:温泉由来の抗炎症成分がストレス耐性を高める
- 非抗生物質:自然由来のため残留リスクがなく、消費者へ安心安全をお届け
RG92は菌を「入れる」のではなく、腸そのものの「細胞環境を整える」というプレバイオティクス飼料なのです。
なぜ温泉藻類なのか?研究に基づく安心感
RG92の抽出元となる温泉藻類は、極限環境でも生き抜く力を持ち、私たちはその生命力の高さに注目してきました。
元々は人間の皮膚・毛髪研究において、炎症や老化に関与する抑制作用が発見され、医療・美容分野での応用で活用されてきました。
その後、RG92の持つ「抗炎症作用」「ミトコンドリア活性化」といった作用が動物にも有効ではないかという仮説のもと、複数の大学や研究機関と連携した共同研究・試験が進行。 マウス・ブタ・鶏・魚類など多様な動物での有効性が確認されており、特に腸内フローラの安定化と栄養吸収効率の改善が見られています。
飼料添加物の代替としての可能性【現場の声から】
九州で行われた採卵鶏への給餌試験では、産卵率が落ちていくとされる最後の4ヶ月で大きな差が出ました。
通常飼育したグループと比較して、540日齢の時点で産卵率が10%開き、80%を維持しました。
さらに卵質においては、殻の色・硬さ・形状、さらに黄身、白身の弾性といった部分まで大きく好転。
結果、採卵鶏の飼育における400日齢以降のロスを大幅に改善することができました。
採卵鶏だけじゃない。多様な畜種に応用可能な“横展開型”の機能性素材
RG92は、採卵鶏だけにとどまらず、豚・肉用鶏・牛・水産養殖(ウナギ・ヒラメ・ブリなど)といった幅広い家畜・魚種に対しても導入が進んでいます。
これは、RG92の持つ「腸内環境の安定化」「ミトコンドリア活性化」という生物種を問わない汎用的な作用によるものです。
つまり、すでに複数種を飼育している現場にとっては、一括で使える共通素材としてのメリットもあるということです。
「まずは採卵鶏で試し、成果が見えたら他畜種にも応用していく」
そんな横展開がしやすいのも、RG92が現場で選ばれている理由のひとつです。

まとめ:次世代の飼料添加物は「自然×機能性」
採卵鶏の飼育現場では、“いつも通り”が通用しない時代に突入しています。
抗生物質に頼らず、腸内から健康を支える——そんな考え方が、いま世界的なスタンダードになりつつあるのです。
温泉藻類RG92のように、自然由来で動物にも消費者にも安心を提供できる飼料原料は、まさに“これからの選択肢”です。
「飼料と添加物を見直せば、鶏が変わる。」
持続可能な採卵鶏経営の第一歩として、まずは添加物の中身から見直してみませんか?
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