採卵鶏の飼育管理において、飼料費は常に悩みの種ではないでしょうか。
一説には、総コストの50〜70%が飼料関連費とも言われるほどです。
さらに近年は、トウモロコシや大豆粕の国際価格の高騰、円安、輸送費の上昇が加わり、配合飼料の価格指数(2020年を100とした国内PPI)は2025年5月時点で155.7と、実に55.7%も上昇しています。(企業物価指数より)
訪問した養鶏現場からは「工夫しなければ経営が続けられない時代だ」という声も。
「何とかしたいが、どこを削るべきかわからない」
「削ったら鶏が弱るのでは?」
そんな方のために本記事では、成果を守りながらコストを下げる方法と、私たちが開発した温泉藻類由来の素材「RG92エキス」がその中でどう活用されているのか、あわせてご紹介します。
飼料コストは削り方を間違えると逆効果
まず大前提としてお伝えしたいのは、「安い飼料に切り替える=コスト削減」ではないということです。
むしろ、安価な飼料に変えたことで以下のような事例が起きることも。
- 産卵率の低下(例:90% → 85%で、1羽あたり年間18個の卵が減少)
- FCR(飼料要求率)が悪化 → 飼料消費とコストが増加
- 卵殻の質の劣化による破損率上昇(流通ロス)
- 病気や下痢、消化不良による飼料ロスと衛生悪化 → 他個体への影響拡大
つまり、無理な節約は逆に損になるリスクを伴っているのです。
解決策①:まず「ロス=ムダな量」を減らす
飼料コスト削減の第一歩は、使う量そのものを抑えることです。農研機構の報告によると、給餌設計や保管管理の見直しだけで、全体の2〜5%程度の飼料ロス削減が可能とされています。
この割合は、飼料価格の変動にかかわらず、実際に削れる量として確実に現場で影響を与える数値です。
見直しポイント:
- 飼槽からのこぼれ(特に若鶏や暴れる群)
- 給餌設計による多すぎる供給
- 湿気・結露・虫害などによる保存中の劣化
【試算例】
1日あたり100kgの給餌を行っている場合、2~5%相当であれば年間で730kg〜1,800kgの削減が可能です。この量がそのままロスとして出ているとすれば、お金の面だけではなく在庫管理・仕入れ頻度・廃棄の手間すべてに影響を及ぼしていることになります。
解決策②:FCR(飼料要求率)の改善
量ではなく効率に注目することも重要です。
FCR(Feed Conversion Ratio:飼料要求率)は、1kgの卵を得るのに必要な飼料の割合を示す指標。
採卵鶏でのFCRは1.9〜2.1が一般的ですが、この数値が0.1改善するだけで、現場規模によっては年間トン単位の飼料が削減可能になります。
【試算例】
年間25トンの卵を生産する農場:
- FCR 2.0 → 飼料50トン
- FCR 1.9 → 飼料47.5トン → 2.5トン分のコスト削減
解決策③:「飼料を活かす力」を高める
ここからが本題です。
私たちが畜産・水産養殖の現場でお話を伺ってきた中で感じたのは、飼料そのものよりも「吸収のされ方」が結果を左右しているという可能性です。
この差を生む主な要因は、飼料の吸収・活用のされ方、つまり腸内環境に大きく依存していると考えられます。
採卵鶏における飼料効率(FCR)は、摂取した栄養がいかに「体内で活用されるか」によって大きく左右されます。
この“活用のされ方”を支えているのが、腸内環境と細胞内代謝です。
・腸内フローラのバランスが整っていること
・プロ&プレバイオティクスを含む飼料設計によって、消化・吸収のプロセスが安定すること
・栄養素がミトコンドリアでスムーズにエネルギーへ転換されていること
これらが揃うことで、同じ飼料でも「生かされ方」に差が出てくるのです。
したがって、コスト削減のためには「飼料を減らす」ではなく、「与えた飼料をどう最大限に活かすか」が今後ますます重要になっていきます。

温泉生まれの天然由来成分「RG92エキス」で吸収効率を底上げ
そこで私たちがおすすめするアプローチは、天然由来の機能性素材を活用し、飼料の活かし方そのものを改善するというものです。
「温泉藻類RG92エキス」は、別府温泉に生息する温泉藻類から抽出された、自然由来の機能性成分。
もともとヒトの皮膚や毛髪に活用されてきましたが、現在では、RG92の持つ「抗炎症作用」や「ミトコンドリア活性化」が注目され、採卵鶏や養豚・水産業での活用が広がっています。
■RG92の主な効果(実績に基づく)
- ミトコンドリアの活性 → 飼料からのエネルギー変換効率UP
- 腸内環境の改善 → 影響吸収能力の強化・下痢やフン臭の改善
- 抗ストレス作用 → 夏季や環境変化時の摂餌安定
■九州の養鶏場で行われた給餌試験では、以下の結果が報告されました。
- 加齢による産卵率低下が抑制
- 病気や疾病にかかりにくくなり、感染も抑制
- 便が安定し、鶏舎の臭気などの衛生環境が改善
まとめ:「飼料費が高い」からこそ、“与え方”を変える
飼料費は私たちでコントロールできる数字ではありません。
だからこそ「いかに無駄なく活かすか」を考え、動かすことができる要素に力を入れることが、これからの経営力につながります。
RG92エキスは、量を減らすのではなく効率を上げるための手段のひとつ。
既存設計を崩さず、自然な形で導入でき、試験もしやすい点が特徴です。
まずは「少しずつ試す」から始めてみませんか?
RG92エキスは、お試し価格からの導入や試験など、現場の状況に応じたプランをご用意しています。
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