後期産卵で破卵・格外が増える原因と対策|工程チェックで見直すポイント

採卵鶏の後期産卵では、産卵率そのものは大きく落ちていなくても、破卵や格外卵の増加によって実際の手取りが下がるケースが少なくありません。
割れ卵やヒビ卵、殻色の低下、形状不良といった卵質トラブルは、日々のロスとして確実に積み上がります。

本記事では、後期産卵における破卵・格外の増加を
①工程側の問題②鶏側(卵質・コンディション)の問題に切り分けて整理し、
さらに後期でも卵質が落ちにくい環境づくりの一例としてのRG92エキス活用事例を紹介します。

後期産卵で破卵・格外が増える3つの理由

後期に破卵・格外が増えやすい背景には、次の3点があります。

1つ目は、加齢による卵殻形成能力の変化です。
殻腺機能の変化により、殻の均一性や強度が低下しやすくなります。

2つ目は、卵重の増加です。
卵が大きくなることで殻形成が追いつかず、ヒビや破卵が起きやすくなります。

3つ目は、摂餌や腸内コンディションの乱れです。
暑熱や寒暖差などのストレスにより、消化・吸収効率のばらつきが卵質に表れやすくなります。

これらが重なって起こることが、後期産卵の難しさです。

破卵率を下げる第一歩:「どこで割れるか」を工程別に確認

破卵対策で重要なのは、「なぜ割れるか」ではなく「どこで割れているか」を明確にすることです。

Poultry Science誌に掲載された Mertensらの研究(2006 ※1) では、卵の流通・ハンドリング工程を通して破卵を追跡し、卵殻強度だけでなく、集卵・選別・パッキング工程での物理的衝撃が破卵に大きく関与することが示されています。 この視点を持たずに飼料や添加物だけを見直しても、工程由来の破卵が残り、改善につながらないケースは少なくありません。

※1 Mertens, K. et al. (2006). Monitoring of Eggshell Breakage and Eggshell Strength in Different Production Chains of Consumption Eggs. Poultry Science, 85(9), 1670–1677. DOI: https://doi.org/10.1093/ps/85.9.1670

破卵率が増える工程チェックリスト

現場では、次のように工程ごとに分けて確認すると整理しやすくなります。

  • ① 産卵直後〜巣箱・床
     床卵が増えている/落下高さが一定でない → 初期破損の疑い
  • ② 集卵ライン
     詰まりや急停止がある → 最優先で見直すポイント
  • ③ 洗卵・選別工程
     ヒビ卵が選別後に増える → ローラー間隔・衝突点を確認
  • ④ パッキング
     作業者ごとに破卵率が違う → 持ち替え回数や動線に注目
  • ⑤ 輸送
     到着後に破卵が増える → 積載・振動・温度変化を疑う

まずは破卵・ヒビが増えている工程を記録し、優先順位をつけることが重要です。

破卵だけでなく「格外」も分けて考える

後期産卵では、破卵だけでなく次のような格外卵も増えやすくなります。

  • 殻色・殻質由来殻色の薄れ、ざらつき
  • 形状由来細長卵、しわ卵
  • 汚卵・ヒビ卵工程由来の影響が大きい

どのタイプが増えているかを分けて見ることで、対策の方向性が明確になります。

老鶏で卵殻が薄い・割れるときの見直し

工程側を見直しても改善しない場合、鶏側のコンディションに目を向けます。
後期産卵では、栄養設計そのものよりも、摂取・吸収・利用が安定しているかが卵質を左右します。
摂餌ムラや腸内環境の乱れは、殻厚のばらつきやヒビ卵増加といった形で現れます。

RG92エキスで後期産卵のコンディションを支える考え方

RG92エキスは、破卵や格外を直接抑える資材ではなく、腸内環境を介して鶏のコンディション維持を支えるエキスです。

後期産卵では、摂餌ムラや慢性的なストレスの影響を受けやすく、同じ飼料設計であっても、消化・吸収効率のばらつきが卵質に表れやすくなります。
RG92は、こうした後期特有の「土台の不安定さ」を緩やかに支える選択肢の一つとして評価されています。

1200日齢でも卵質が大きく崩れにくかった「ピーコ」の事例

RG92エキスの評価事例として、ユニークな取り組みがあります。
弊社では敷地内で採卵鶏(愛称:ピーコ)を飼育しており、RG92エキスを給与した群と、給与していない群での比較検証を行いました。

その結果、通常であれば廃鶏対象となる日齢に達しても、
RG92エキスを給与した群では、

  • 卵殻色が比較的安定している
  • 大きな破卵・格外トラブルが起きにくい

といった状態が観察されました。

さらに、34日間で38検体の糞を採取し、HPLC分析を行ったところ、糞性状の安定短鎖脂肪酸(酪酸など)の増加が確認されています。
これらの試験内容については、サラビオ温泉微生物研究所より配信している温藻新聞でも詳しく紹介しています。

これらの結果から、RG92エキスが後期産卵において消化・吸収の土台を支え、卵質の急激な低下を緩やかにする可能性が示唆されました。
※実際の結果は、飼養条件等により異なります。

まとめ:工程改善+コンディション維持で破卵・格外を減らす

後期産卵で破卵・格外を減らすためには、

  1. 破卵・格外が発生している工程を切り分ける
  2. 工程側の即効性ある改善を優先する
  3. 鶏側では後期でも卵質が落ちにくい環境を整える

この3点を同時に進めることが欠かせません。

RG92エキスは、後期産卵における卵質低下をどう緩やかにするかを検討する際の一つの選択肢です。 後期産卵でお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。

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