採卵鶏の産卵率が寒暖差で低下する原因と対策|飼料で代謝力を高める方法

ここ数日、全国的に前日比 ±8〜12℃の寒暖差が続いており、採卵鶏の現場では
「前週比で産卵率が1〜3%落ちた」「食い込みが急に鈍った」
といった声が増えています。

採卵鶏の適温は15〜25℃とされており、この範囲を超えて上下に揺れると体温維持に大量のエネルギーを使い、産卵に回す ATP(エネルギー)が不足してしまいます。

本記事では、寒暖差で産卵率が落ちる理由と、現場で今日から実践できる対策、さらに“飼料から代謝力を底上げする最新の考え方” を、現場の声から得た知見によりわかりやすく整理します。

なぜ寒暖差で産卵率が落ちるのか?【科学的メカニズムを解説】

採卵鶏は恒温動物ですが、実際には 外気温の変動に非常に敏感です。 特に「前日比 ±10℃」クラスの大きな変化は、以下のような生理反応を引き起こします。

体温維持のためのエネルギー消費アップ

採卵鶏が最も安定して産卵する温度帯は 22〜24
この帯を下回ると体温維持のためにATP消費が増え、結果として 産卵に必要なエネルギーが不足します。

  • 体温維持にエネルギーが優先される
  • 卵形成に使えるエネルギーが不足
  • 結果として産卵率が1〜3%低下

という現象が発生しやすくなります。

寒暖差ストレスによる代謝の乱れ

急な冷え込みは、鶏の代謝機能にストレスを与えます。

  • ATPが不足
  • ストレスホルモン(コルチゾール)の上昇
  • 排卵リズムが乱れる

特に70週齢以上の後期産卵群はストレスに弱いため、落ち込み幅が大きくなりがちです。

腸内環境の乱れによる吸収率の低下

寒暖差ストレスは腸の動きを鈍らせ、以下の問題を引き起こします。

  • 飼料の消化・吸収率が低下
  • カルシウム吸収の悪化
  • 卵質の低下

腸内環境の乱れは産卵率低下と密接に関係するため、“寒暖差で採卵鶏のパフォーマンスが落ちる”という現象は代謝 × 腸 × ストレスの複合的な問題といえます。

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鶏舎タイプ別に見る「寒暖差の影響度」

鶏舎の構造によって寒暖差の影響は大きく変わります。

開放型鶏舎

寒暖差の影響が最も強く出るタイプ。
外気の冷え込みがそのまま鶏に伝わり、夜明け前〜早朝の温度低下で産卵率が落ちやすい。

ウインドレス鶏舎

比較的安定しているが、内部温度が下がると群全体が影響を受ける。
とくに冬季はコールドスポットが発生しやすい点に注意。

平飼い

運動量が多く、エネルギー代謝の変動幅も大きい。
寒暖差が続く時期は、他の鶏舎よりもエネルギー不足が顕在化しやすい。

今日からできる“寒暖差ショック”対策

給餌時間を“温度安定帯”に合わせる

冷え込みが強い日は、午前中の暖かい時間帯を主給餌にすると食い込みが改善します。

飲水温度を一定に保つ

水温が下がると飲水量が低下し、産卵率がさらに落ちます。
水タンクに保温材を巻くなどの簡易対策でも効果的。

夜明け前の冷え込み対策

開放型では特に重要。
側面や入口の一時的な風除けだけでも、寒暖差ストレスを大きく緩和できます。

飼料のエネルギー密度を見直す

寒暖差が続く週は、飼料のME(代謝エネルギー)・CP(粗タンパク) の微調整が有効。
エネルギー不足を未然に防ぐことで、産卵の落ち込み幅を最小化できます。

“代謝力が高い群”は寒暖差に強い

寒暖差ストレスを受けにくい群には、明確な共通点があります。
それは 「ミトコンドリアが活発で、代謝エンジンが強い」 こと。

  • 体温維持がスムーズ
  • 栄養の利用効率が高い
  • ストレス耐性が高い
  • 卵形成に必要なATPが安定して確保できる

寒暖差が大きい季節ほど、鶏群の「代謝力」の差がそのまま産卵成績に表れます。

飼料で代謝力を高める方法|温泉藻類RG92が選ばれる理由

温泉藻類RG92は、「ミトコンドリア活性化 × ストレス軽減 × 腸内環境改善」の3方向から鶏の代謝をサポートできる飼料添加物です。

① ミトコンドリア活性化

大学機関との共同研究で、RG92がATP産生に関わる酵素の活性を高めることが確認されています。
体温維持や卵形成に必要なエネルギー確保がスムーズに。

② ストレス性炎症の抑制

気温差で増える炎症性サイトカイン(IL-1βなど)の抑制が報告されており、寒暖差による“落ち込み”を防ぎやすい。

③ 腸内の働きをサポート

腸絨毛の構造維持に寄与し、吸収率の安定を支援。
寒暖差で乱れがちな「食い込み」を助けます。

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まとめ|「寒暖差 × 産卵率低下」は飼料で予防できる

寒暖差による産卵率低下の背景には、

  • ミトコンドリアのATP不足
  • 腸の働きの低下
  • ストレスホルモン増加

という代謝の乱れ”が潜んでいます。

温泉藻類RG92エキスは、代謝・腸・ストレスの三方向からアプローチできるため、寒暖差が発生しやすい季節と非常に相性の良い飼料原料です。

お問い合わせ

鶏舎タイプ・週齢・飼料構成に合わせて、最適な活用方法をご提案いたします。
寒暖差による産卵率低下や食い込み不良でお悩みの際はご相談ください。

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【FAQ(よくある質問と回答)】

Q1:寒暖差はどの程度から産卵率に影響しますか?

A1:採卵鶏にとって「前日比±8〜10℃以上の変動」は、産卵率低下のリスクが高まる目安とされています。特に適温帯(15〜25℃)を大きく外れた場合、体温維持エネルギーが優位になりやすいです。

Q2:飼料を変えずに温度管理だけで改善できますか?

A2:温度・給餌時間・水温管理は当然重要ですが、鶏自身の「代謝力」を底上げしなければ、寒暖差ショックを根本的に防ぐことは難しいです。飼料レベルでのアプローチも併せて実施することが効果的です。

Q3:どの週齢で寒暖差対策がより必要ですか?

A3:特に 70週齢以上の後期産卵群 は代謝能力が落ち始めており、寒暖差の影響を受けやすい傾向があります。若齢群でも影響はありますが、後期群で特に注意が必要です。

Q4:RG92エキスは採卵鶏以外にも使用できますか?

A4:はい。RG92は採卵鶏以外にも、ブロイラー・豚・牛・水産養殖など幅広い現場で活用されています。(腸内環境改善によるへい死率の低下、下痢の抑制、増体、飼料効率の改善など)