2025.09.30 Vol.12
温藻で四方よし! 動物も生産者も消費者も環境もよろこぶSDGs(持続可能)な社会へ。

温藻新聞

湯けむり立つ別府でサーモン養殖の夢を叶える

温藻RG92×BEPPU
サーモンプロジェクト

RG92の暑熱耐性への挑戦、細胞を元気にする力(ミトコンドリアファンクション)の効果を確かめたい思いでBEPPUサーモンプロジェクトは2024年12月に静かにローンチしました。
発眼卵の孵化から冬の時期を乗り越え、3月には成長に合わせてプロジェクトパートナーの野外施設に移動を成功しました。 それ以降はRG92配合ペレット飼料での給餌を始め、夏場のストレス耐性への影響観察に備えました。今年の夏は異常な暑さで別府も例外ではありませんでしたが、猛暑の7、8月を元気に乗り越え、9月現在ほとんどのサーモンが20㎝~26㎝に成長し泳ぎ回っています。

まだ鮎サイズながら、塩焼きや刺身は試食者のみなさんにも「まったく臭みもなく美味しい」「脂も乗ってる!」「身離れもいい!」と大好評です。
「温藻ヒラメ」に次ぐ温泉の街別府の新しい名物「温藻BEPPUサーモン」として観光客にお披露目できる日も近いか?!2025年の猛暑を乗り越えられた経験を糧に、さらなるプロジェクト拡大、パートナー拡大を今後計画しています。

ご関心ある方は是非お声がけください!

発眼卵が届きました!

ぐんぐんと元気に泳いでいます。

7㎝程度になりました。より大きい施設へお引越しです。

大自然に囲まれた野外施設。安定した地下水がサーモンを育ててくれます。

塩焼きが大好評。ご試食されたい方はぜひ「森藩別邸」へ。

サーモンが元気に泳ぐ様子の動画はこちら

見た目も進化!
RG92のラベルが新しくなりました

このたび、RG92のラベルデザインをリニューアルしました。

RG92の新しいマークには、「試験管で大切に培養されるRG92」のイメージを取り入れました。希少な微細藻類であるRG92は、温泉微生物研究所の高精度な培養技術によってエキスとなり皆さまのお手元に届きます。
その原点と物語をシンボルとして表現したのが今回のロゴマークです。

さらに今回、保存性の面でも改良を加え、専用のアルミ袋をセットでお届けすることにいたしました。
RG92はエタノール抽出をしている関係で揮発しやすい特性を持っています。これまで密閉用の蓋を添付して対応してまいりましたが、「付け替えが手間」とのお声もいただいておりました。
今回のアルミ袋は、スポイトを付けたまま冷蔵庫や暗所に保管でき、揮発を抑えて品質保持に役立つ仕様です。

この改良は、皆さまからいただいた実際のレビューやご意見をもとに実現したものです。
今後も、現場でご使用いただく中での気づきや声をしっかりと受け止めながら、より使いやすい形を目指してまいります。
これからも、どうぞ率直なご意見をお寄せください。

なお、新ラベルでの出荷は、2025年10月1日発送分より順次適用予定です。
装いを新たにしたRG92エキスを、今後ともよろしくお願いいたします。

排水溝で水藻が再生!?
RG92の給餌で起きた驚きの変化

RG92を活用している水産養殖場からユニークな報告が届きました。
なんと、排水溝の周辺で水藻(いわゆるコケ)が再生しているというのです。

【比較写真】RG92を給餌している養殖場(左)と、近隣の養殖場の排水溝(右)

RG92を活用している養殖場の排水溝は明らかに緑が濃く、近隣の養殖場と比べても一目瞭然。私たちはこの現象の背景に、抗生物質の使用量の違いがあるのではないかと考えています。

RG92はミトコンドリアの活性化を促すことで魚の免疫力を高めますが、それによって抗生物質を減らしながら魚を育てる事例が増えてきました。一方で、抗生物質は細菌やウイルスだけではなく藻類にも強い影響を与えます。それが魚の排泄物などとともに排水溝に流れ込んだ際に、成長を妨げている可能性があります。
今回の報告は、抗生物質の使用を減らしたことで藻本来の回復力が戻ったのではないかという新たな視点を与えてくれました。
養殖の現場における環境負荷の軽減という意味でも非常に興味深い現象です。

抗生物質を少しずつ減らし、魚の健康を支えるRG92の活用は、海そのものを守る飼育法にもなり得るのかもしれません。
RG92が海の環境を守り、ひいては海の生物を守る力になることを期待しています。