2025.06.26 Vol.09
温藻で四方よし! 動物も生産者も消費者も環境もよろこぶSDGs(持続可能)な社会へ。

温藻新聞

も! も!
RG92で自然免疫
”のろし”を上げろ!

細菌やウイルスと戦う「自然免疫」を目覚めさせるRG92の作用について、SARABiOラボからの報告です。(研究所所長:野畑)

畜水産業において、病気に強い動物作りは生産者の経営安定にとって大きな課題です。

病気に強い動物???
病気の原因となる細菌やウイルスなどの異物が動物の体に侵入すると、まずこれらを無差別に攻撃する「自然免疫」という機能が働きます。
この「自然免疫」力を高めることこそが、病気に強い体を作る第一歩です。

自然免疫では、白血球などの食細胞が侵入者を攻撃しつつ、仲間に応援を求めるための”のろし”をあげます。血液中に放出された”のろし”をたよりに集まってきた仲間が加勢することで、いち早く侵入者を撃退することができます(図1)。
この”のろし”の役目をするのがインターロイキンインターフェロンといった物質です。

ヒラメにRG92を与えると、腸や腎臓でのインターロイキンインターフェロンの量が増えていました(図2)。

そうです!!
RG92を摂取したヒラメは、いつ起こるかもしれない細菌やウイルスの侵入に備えて”のろし”を上げる準備を強化していたのです。
ヒラメの生存率はRG92によって大きく上がりますが、この戦闘準備の強化こそが、病気に強いヒラメを作り上げたのです。

驚いたことに養豚場のブタでも同じ結果が得られました(図3)。
魚と哺乳類という分類上大きく離れた種で同じ結果が得られたように、RG92には様々な動物の自然免疫を強化し「病気に強い動物」をつくる作用があるようです。

動画でわかる!
RG92の与え方(水産編)

動画URLはこちら

RG92(水産All)効果的に使っていただくために
https://www.youtube.com/watch?v=MTA1sbQd-QI

動画のQRコードはこちら

成魚

ヒラメへの給餌試験は、この餌作りから始まりました。
ペレットへの含浸方法として今ではお馴染みのやり方ですが、当時は「水に溶けないかな」「ちゃんと含浸するかな」とチャレンジを続ける日々でした。

稚魚

稚魚の餌はサイズが小さく、量も少ないのでRG92を含浸させるのは今でも難しいですね。
今回ご紹介する動画が、少しでも皆さまの参考になりますように。

成魚・稚魚は餌の種類の違いこそありますが、最重要ポイントは「RG92がしっかり餌に染み込むこと」です。動画を参考にしていただき、最適な方法を見つける助けになれば幸いです。

1200日齢の“ピーコ”が今日も卵を産んでいます

“ピーコ”は、私たちが飼育している採卵鶏の愛称です。
サラビオに来たのは忘れもしない2022年4月9日、まだ春先の肌寒い土曜日でした。

左:サラビオに来たばかりのピーコ(30日齢)。ちょっと不安そう?
右:現在のピーコ(1200日齢)。こんなに大きく立派に育ちました!

お迎えした当日からRG92試験を開始。
そこから3年以上が経ち、1200日齢を超える高齢になった今でも元気に毎日卵を産んでくれています。ご覧ください!

シールが貼られている方がRG92飼育の卵。色が濃いのがわかります。さすがはRG92区!

RG92区と対照区、どちらもすっかり“かわいいピーコたち”になりました。
最後まで元気に、健やかにサラビオで過ごしてほしいなと願っています。
お近くにお越しの際は、ぜひ会いに来てください!

飼育担当者が毎日欠かさず記録。この積み重ねがサラビオの財産です。

左:サラビオに来たばかりのピーコ(30日齢)。ちょっと不安そう?
右:現在のピーコ(1200日齢)。こんなに大きく立派に育ちました!

シールが貼られている方がRG92飼育の卵。色が濃いのがわかります。さすがはRG92区!

飼育担当者が毎日欠かさず記録。この積み重ねがサラビオの財産です。