2025.01.30 Vol.04
温藻で四方よし! 動物も生産者も消費者も環境もよろこぶSDGs(持続可能)な社会へ。

温藻新聞

RG92×サーモン養殖

「夏場24℃を乗り切ったぞ」

サーモン養殖の課題である衝突死や夏場の高水温によるへい死が温藻RG92で大きく改善されたとご報告いただきました。
RG投与以降、幼魚期の衝突が前年比で低減。さらに2024年夏の猛暑で24℃まで水温が上がったにもかかわらず前年比でへい死数が激減しているとのこと。
他の種においても、ストレスが軽減されたという報告があがっていることから、弊社敷地内でもサーモンの発眼卵からの飼育試験を開始しました。
ストレス因子の遺伝子発現も含めたRG92効果の検証を、ご協力いただく生産者との二人三脚で進めていきます。

サーモンイメージ

RG効果の科学検証

短鎖脂肪酸濃度を
34日間38検体から

ニワトリイメージ

短鎖脂肪酸を産生する腸内細菌は外部環境の影響を受けやすく正確な評価には十分なデータが必要です。
弊社では、RG試験飼育する採卵鶏を対象に34日間にわたって合計38の糞検体を採取、それぞれをHPLC(液体クロマトグラフィー)で分析しました。
中には短鎖脂肪酸が極端に多い日、濃度が逆転する日もありましたが、38検体ごとの数値を平均した結果がこちら。RG区における糞中短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸)の有意な増加が確認されました。
本試験ではRG区で産卵率の向上やロスの減少といった結果がでており、その裏付けとなるものです。

グラフ
RG92の使い方まめ知識

観賞魚も健康に。
簡単スプレー法

稚魚や観賞魚といった少量飼育の生き物にRG92を与えるなら、水に希釈してスプレーする方法が便利です。
シュッと吹きかけて餌へ含浸させることで、効率的で手軽に腸内環境を整える効果をお届け。小さな命にも健康効果が得られるスプレー法、ぜひともお試しください。

豆知識イメージ

2025、抗菌剤ゼロの
理想に向けて

2025年が始まりました。
今年も皆さまにRGの多彩な情報をお届けしてまいります!
SARABiO温泉微生物研究所は、SDGs(持続可能な開発目標)に基づくさまざまな活動を行っています。2025年は「抗菌剤に頼らない健全な生産体制の構築」を推進していきます。
まずは健康な魚を育てること、そして病気にかかった場合には速やかな回復力を、そして少しずつでも常用薬を減らしていけるよう、RGを使用する皆さまが安心して取組みを始められるよう数値的に検証、見える化に務めます。
私たちのこれからの安全な食を守る取り組み、RG生産者の皆さまとともに構築していきたいです。