第8回世界毛髪研究会議 糖化による新規脱毛メカニズムを提唱

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第8回世界毛髪研究会議 サラヴィオM−1開発チーム発表

1.糖化による新規脱毛メカニズムを提唱

温泉藻類RG92が糖化型脱毛症を抑制

第8回世界毛髪研究会議(2014年5月14〜17日 韓国チェジュ島)において、温泉大国日本が世界に誇る「別府温泉」から発見したRG92による糖化型脱毛症の抑制について学術発表を行いました。

年齢とともに増加する終末糖化産物 (AGE) は、多くの老化現象に深く関与していることが知られていますが、これまでにAGEと毛髪成長および脱毛症の関係は未知のままでした。

AGEは炎症性サイトカインの発現を亢進させることで、様々な細胞機能にダメージを与えます。このような老化物質であるAGEに着目した最先端の研究が世界中の研究機関で進められています。

頭部全体における毛包のミニチュア化や毛髪の細毛化を特徴とする老人性脱毛症は50-60歳頃から発症します。その原因として、ミトコンドリア機能の低下や酸化ストレスの増加が示唆されています。一方、男性型脱毛症は頭頂部と前頭部における毛包のミニチュア化を特徴とします。その作用メカニズムとして、男性ホルモンが毛乳頭細胞に作用し、TGF-β1、DKK-1、IL-6等のサイトカインを過剰分泌させ、これらが毛母細胞の増殖を抑制することが知られています。

今回、私たちは、世界に先駆けて糖化と脱毛症の関連性を調べる研究に着手し、AGEが間葉系-表皮系相互作用に変調をきたし、脱毛症を導くことを見出しました。


「JAPAN SPA」を交えてレクチャーをする宮田博士。温泉大国日本は海外でも有名。

独創性豊かで今までにない切り口の研究成果に舌を巻く科学者も。

レクチャーを求める声が後を絶たず特に注目を集めた発表となる。


(1) AGEは毛乳頭細胞や表皮ケラチノサイトの増殖には影響を与えない

毛乳頭細胞、あるいは、表皮ケラチノサイト(毛母細胞のモデルとして使用)をAGE含有培地で培養しても、
それらの細胞増殖活性に変化はありませんでした。

(2) AGEは間葉系-表皮系相互作用を阻害する

毛乳頭細胞(間葉系細胞)をAGE含有培地で培養し、その培養上清を用いて表皮ケラチノサイト(表皮系細胞)を培養すると、その増殖活性は有意に抑えられました。このことから、AGEは毛乳頭細胞に働きかけ、何らかの脱毛シグナルを分泌し、この阻害因子が毛母細胞の増殖を抑制することが示唆されました。

一次繊毛の長さ     

(3)AGEは毛乳頭細胞における炎症性サイトカインの発現を増加させる

上記の脱毛シグナル因子の正体を解明するために、AGEを作用させた毛乳頭細胞の遺伝子発現解析を行いました。その結果、AGEは脱毛因子として知られている一連の炎症性サイトカイン(IL-1α、IL-1β、IL-6、IL-8、TNF-α)の発現を顕著に増加させることがわかりました。

(4)AGEはNF-κBを介して炎症性サイトカインの発現を増強する

炎症性サイトカインの発現はNF-κB経路を介して亢進されることが知られています。そこで、NF-κB阻害剤を用いた実験を行ったところ、AGEによる炎症性サイトカイン(IL-1α、IL-1β、IL-6、IL-8、TNF-α)の発現が抑制されることを確認しました。この結果は、AGEで惹起された炎症性サイトカインの発現はNF-κB経路を介していることを示唆しています。

(5)AGEとテストステロンは相加的にIL-1αの発現を増加させる

男性型脱毛症は老化が関連する代表的な脱毛症です。そこで、男性型脱毛症の主な原因因子である男性ホルモンとAGEの作用の関連性を明らかにするため、テストステロンの存在下・非存在下におけるAGEの作用について調査しました。その結果、AGEとテストステロンを併用処理すると、IL-1αの発現量が相加的に増加することがわかりました。この結果は、AGEが男性型脱毛症の発症を早める可能性を示唆しています。


(6)RG92はAGEによって誘導される炎症性サイトカインの発現を抑制する

私たちは新規天然成分の探索、機能解析、またそれらを用いた商品の開発を行っています。
当社が発見した別府温泉藻類(RG92)からRG92エキスを作製し、AGEの作用に対する効果
を検証しました。
その結果、RG92エキスはAGEにより毛乳頭細胞から誘導される炎症性サイトカインの発現
上昇を抑えることがわかりました。
このことから、RG92エキスは糖化に関連する脱毛・薄毛の予防・治療に効果的であると考
えられます。


 
<糖化による新規脱毛メカニズム>
RG92が突破口を開いたAGE研究
本研究では、年齢に伴って増加するAGEが脱毛症の原因物質になるという可能性を示し、糖化による新規の脱毛症発症機構を提唱しました。また、別府温泉で発見した温泉藻類から作製したRG92エキスがAGEによる発毛抑制作用を解消することを見出しました。今後は、当研究成果に基づき、糖化誘導性の脱毛症に特化したヘアケア商品を開発していく予定です。また、毛髪以外の皮膚関連細胞に対する生理作用や老化現象との関連性についても調査することで、美容と健康に関するRG92配合化粧品のラインナップを充実させていく予定です。

平成26年5月19日 サラヴィオ中央研究所 上席研究員 宮田 光義



世界毛髪研究会議 学術発表履歴

第7回世界毛髪研究会議 日本民間企業単独初「最優秀ベストプレゼンテーション賞」受賞

第8回世界毛髪研究会議 二大会連続発表達成! 世界最新の研究成果3演題発表

1、糖化による新規脱毛メカニズムを提唱

2、発毛エネルギーの調節機構を解明

3、スフェロイド型毛乳頭細胞による発毛シグナルの増強


 
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